ある日、子どもが、お散歩しよ!と言いました。
そのタイミングは、『平日』『夕方』のまさに忙しい時間帯。
過去の私なら、「今は時間が無いから無理」「お休みになってから」などと後回しにしていただろうなと思いました。
過去に子どもから、そんなことを聞かれたことはあったのだろうかと、ふと振り返ってみましたが、思い出せません。
子どもなりに、「散歩しようといっても、きっとダメだろうな」と思って私に言わなかったかもしれません。
保育園で長時間過ごして疲れているのに、更に散歩なんてしたくなかったかもしれません。
子どもからそのようなことを言われていたかもしれませんが、忙しくて条件反射的に断ってきたため私の記憶に無いのかもしれません。
いずれにせよ、過去の私ができなかったことを取り戻すかのように、今私は、色々なことを叶えてきています。
今回の子どもの要望にも、「良いね、散歩しようか♪」と応えることができました。
何でも子どもの言いなりになっているわけではありません。
私もやりたいのに、忙しくて、時間が無くてできなかったこと、時間があったらやりたかったことを、ただただ子どもと一緒にやりたいだけです。
夕ご飯を食べ終わり、18時過ぎだったでしょうか。
次の日も仕事でしたが、今の私は次の日仕事だからと言って、その日をセーブする心理的なハードルもありません。
子どもと一緒に外へ出ました。
薄暗い中に涼しい風が気持ちよく、爽やかでした。
「あ~気持ちが良い!」
「部屋の中で過ごしているのがもったいない!」
と思うほど、夜風が気持ちを軽やかにしてくれました。
すると、電動自転車の、前に座る子どもの後ろで、険しい表情のママがモリコギ(もりもり漕ぐ)で私たちの横を走り抜けていきました。
過去の私と重なりました。過去の私はきっとこんな感じだっただろうなって。
私は今、ゆっくりと、子どもと一緒に、夕涼みしながら、散歩しています。
「この家から、お魚の焼く匂いがするね。シシャモかな~」
「あの家、電気がパカパカして切れかけているね。おばけがでそう~」
「吹く風が気持ちいいね。夜になるとこんなに風が気持ち良いんだね。知らなかった~」
などと、ゆったりと、会話を楽しみながら歩きました。
昔の私は、時間的にも、心理的にも、ゆとりは全くと言ってありませんでした。
1分でも無駄にしたくない。1分でも早く子どもを寝かしつけたい。でも寝ない。早く寝てよ!とイライラする日々。
散歩という、なんともない時間。
お金もかかりません。
お金もかからないのに、お金を支払って手に入れるものと同等以上の価値を私は感じました。
忙しい『平日』の『夕方』に子どもと散歩できると言うこと。
それは、時間的にも、心理的にも、ゆとりのある生活を送れていると言うこと。
それは、お金では買えない、プライスレスなものだなと思っています。
人それぞれ求めるものは違います。
私にとっての幸せな時間。
散歩というなんともない時間の中で、私は今、幸せを見出しています。
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