ある日の出来事。
幼児の息子が、突然、「絵の具使いたい!」と言い出しました。
そういえば、先日絵の具を欲しがり色んな色が入っている絵の具セットを買ったものの、その時はもう絵の具遊びの熱が冷めていて新品のまましまってありました。
その絵の具の出番がようやく来ましたか、と私も少しワクワクしながら絵の具遊びの準備を始めました。
絵の具だけではなく、机に汚れがつかないように新聞紙をしきつめ、プラスチックの板のような物もついでに敷き、パレットも置いてあげました。
すると息子はごそごそ何かを探しはじめ、なんと白色の粘土を取り出してきました。
「あ、紙に塗ると思ったけど、粘土に塗るんだ」
内心少し驚きつつ、それもそれで面白そうだと思いました。
まぁ好きにやらせてみよう、と思い、
少し私がホカゴトをしてから、息子の様子を見ると驚きの現場が!!
手のひらにベッタリと緑色などの絵の具を絞りだし、白色の粘土にベタベタ、ネチャネチャ練り込んでいたのです!
しかももう何本か、絞り出しすぎてチューブがぺったんこ!
「しまった、筆を出し忘れた!」
急いで何本か筆やら水を用意し、
「筆を使うと良いんじゃないかな?」
と声をかけました。
緑色など数本のチューブ自体の表面は既に絵の具でベッタリ汚れているし、
手のひらも深緑色みたいな色がベッタリ。
こんな手のひらで部屋の壁紙を触られたら困る。。手のひらで服とか拭かれたら困る。。
絵の具チューブをたった一回で使いきってしまうなんてもったいない。。
そんな思いが先回りして、
筆を差し出した私。
息子も、それ以降は手のひらに絵の具を絞るのをやめて、パレットと筆を使うようになりました。
その時私はホッとした安堵と共に、
「あ、余計なことしてしまったのかも」
と思いました。
確かに親都合では、親の私の知ってる正解は、
筆とパレットを使って手を汚さずに色を塗る、ということ。
ただ、子ども都合ではなかったかもしれないなと思いました。
手のひらで感じるヌルヌルした感触を楽しんでいたかもしれないし、
ダイナミックに粘土に練り込むことの楽しさをからだ全体で感じ取っていたのかもしれません。
親の理想や親の都合で子どもの思いもよらない発想を奪ってしまったかもしれないと思い、ハッとしました。
こういうことって、日常に沢山ありますよね。
今回はふとそんなことを思いましたが、過去にも同じようなことを沢山してきたと思います。
親都合がすべて悪いわけではないと思います。後工程でイライラを子どもにぶつけるより未然に防ぐことは必要なときもありますよね。
物の大切さを伝えることも大切です。
ただ、子どもの斬新な発想力の芽を一つ一つ潰してしまう可能性も、頭の片隅にいれておかねば、と思いました。
今回息子は、手のひら全体に深緑色の絵の具を塗りたくったおかげで、どれだけ手洗いしてもなかなか色が取れない、ということをついでに学びました笑。
経験したからこそ、自分で、
「あぁ、次は手のひらではなく別の物を使って試してみようかな」と考えたかもしれません。
子どもに大人の正解をなるべく押し付けず、ありのままの子ども達を、なるべくは受け止めてあげたいなと思ったエピソードでした。
親にゆとりの心や時間がないとなかなか悠長に構えるのも難しいですよね。改めて、ゆとりを持つ大切さも感じた次第です。
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