2025年の出生率は1.14。
過去最低を更新したというニュースを目にしました。
少子化対策という言葉はもう何年も前から聞いていますが、現実はますます厳しくなっています。
そんな中であるyahooニュースの記事が目に留まりました。
「共働きで子ども二人は無理」※この記事は、本文の最後にリンクを載せておきます。
この記事では、夫婦フルタイム共働きで働きながら、住宅ローンを払い、子どもを複数育て、家事育児もこなし、さらに家族の時間まで確保するという現代の標準モデルそのものに無理があるのではないか、と問いかけていました。
私はこの記事を読みながら、何度もうなずいてしまいました。
なぜなら、私自身がその"無理ゲー"の中にいた一人だからです。
もちろん、共働きそのものを否定するつもりはありません。
実際に私も総合職として働きながら子育てをしていましたし、その働き方が合う人もいます。
ただ、「夫婦ともフルタイムで働きながら子どもを複数育てること」が、誰にとっても当たり前にできて、誰にとっても正解な道なのかと言われると、私は疑問を感じます。
なぜなら、どれだけ頑張っても一日は24時間しかないからです。
朝は子どもを起こし、支度をさせ、自分も出勤。
仕事が終われば急いで帰宅し、夕食を作り、お風呂に入れ、宿題を見て、次の日の準備をして、寝かしつける。
気付けば一日が終わっている。
子どもが何を感じながら一日を過ごしたのか、ゆっくり話を聞く余裕もない。
自分自身の心と、体と、向き合う時間もない。
当時の私は、
「もっと効率よくできるはず」
「もっと頑張れば両立できるはず」
と思っていました。
でも今振り返ると、頑張りが足りなかったわけではありません。
そもそも時間が足りなかったのです。
私は少子化問題を熟知しているわけでもなければ、
経済学者でも政治家でもありません。
ただの二児の母です。
それでも、この出生率1.14という数字を見て思うことがあります。
もし子どもを産み育てることが、
「夫婦ともに限界まで働いて、ようやく一人か二人育てられる」
という社会になっているのだとしたら、
「もう一人ほしい」
と思えなくなる人が増えるのも無理はないのではないでしょうか。
私はある時、自分自身に問いかけました。
私は何のために働いているのだろう。
収入のため?
キャリアのため?
もちろんそれも大切です。
でも私にとって本当に大切だったのは、「ゆとりある時間」でした。
子どもとの時間、親孝行の時間、そして自分自身を満たすための時間。
例えば、子どもとの時間で言うと、
学校であった出来事を聞くこと。
一緒に公園へ行くこと。
夜に絵本を読むこと。
何気ない会話をすること。
子どもが小さいうちは、そうした時間が永遠に続くわけではありません。
今しかないのです。
私は総合職を離れ、異業種のパートタイマーになる決断をしました。
世間から見ればキャリアダウンだったかもしれません。
収入も下がりました。
肩書きもなくなりました。
それでも私は全く、後悔していません。
むしろ、人生の満足度は以前より高くなりました。
子どもとの時間が増えました。
親と過ごす時間も増えました。
ボクシングを習ったり、エッセイ本を出版できたり、自分のための時間を沢山持てるようになりました。
心の余裕もできました。
そして、自分自身で人生の優先順位を選んでいる感覚を取り戻しました。
私の一冊目のエッセイ「ママ、パートになってくれてありがとう」には、その決断に至るまでの葛藤、およびお金との向き合い方について書きました。
そして二冊目としてただいま出版社のコンテストに応募中のエッセイには、世間の当たり前から少し外れても、自分に合った歩幅で生きていいのではないか、という思いを書きました。
世の中には、
「もっと働こう」
「もっと稼ごう」
「もっと成長しよう」
というメッセージがあふれています。
もちろん、それも素晴らしい生き方です。
でも私は、
「もっと家族と過ごそう」
「もっと今しかない時間を味わおう」
という生き方も同じくらい尊重されていいと思っています。
少子化の原因は一つではありません。
だから解決策も一つではないはずです。
ただ少なくとも、
フルタイム共働きこそ正解。
キャリアを維持し続けることこそ正解。
そうした価値観だけでは苦しくなる人がいることも事実です。
私はその一人でした。
だからこそ思います。
もっといろいろな働き方があっていい。
もっといろいろな幸せの形があっていい。
人生には、その時その時に合った歩調があります。
速く歩くことだけが正解ではありません。
時には減速してもいい。
遠回りしてもいい。
立ち止まってもいい。
私はそうして見つけた今の暮らしを、とても気に入っています。
フルタイムか専業主婦かという二択ではなく、その間にも色々な選択肢があることを、自分自身の経験を通して知りました。
私はパートという働き方を選びましたが、それはゴールではなく、その時々の家族に合った歩調を探した結果です。
共働きか専業主婦かではなく、どちらが正解でどちらが不正解かでもなく、家族ごとのその時その時の最適解を探す時代なのかもしれないと感じています。
※今回取り上げた記事の原文はこちらです↓↓
<さいごに>
このブログにも通じますが、私が「何のために働くのか」、「人生の優先順位は何なのか」を突き詰めた結果、どのようにしてキャリアチェンジし、その結果どう感じているかを綴ったエッセイ本を出版しています。
宜しければご一読ください。
