我が家では現在、12匹のかぶとむしの幼虫を育てています。
5匹は知り合いからいただいたもので、残りの7匹は子どもたちと何度か雑木林へ出かけて捕まえてきた幼虫たちです。
飼育を始めるにあたっては、かぶとむしの館のような施設へ何度か出向き、育て方を教えてもらったり、専用のケースや土を購入したりもしました。
実は以前、我が家ではヘラクレスオオカブトの幼虫を育てたこともあります。
ところが、思うように育たず、蛹になる前に亡くなってしまいました。
難しい。
そして、悲しい。
そんな経験もあり、「ヘラクレスよりは育てやすい」と言われる日本のかぶとむしに、今回改めて挑戦することにしたのです。
幼虫たちは普段、土の中で生活していますが、ときどきケースの壁にへばりついていることがあります。
「あ、ここにいる!」
「あ、動いてるね!」
「あ、今、土を食べてるね!」
そんな会話をしながら観察したり、手に取って大きさを確かめたり。
目の前でウンチをしたこともありました。
成虫のかぶとむしは何度も見たことがありますが、幼虫がどのように成長していくのかを観察するのは、私も子どもたちも初めて。
毎日が新しい発見の連続です。
そして5月末。
蛹になる時期がやってきました。
ある日、ケースの土の上に幼虫が1匹出てきていました。
「土が悪いのかな?」
「乾燥しているのかな?」
そう思い、調べながら土を少し湿らせてみました。
けれど、その幼虫はなかなか土に潜りません。
とはいえ、そのケースには他にも幼虫がいます。
もし別の幼虫が蛹室を作っている最中だったら、土を全部入れ替えることで壊してしまうかもしれない。
そう考えると、思い切って土を交換する勇気も出ませんでした。
心配しながら数日観察していたある日。
ケースをのぞいて、思わず声が出ました。
「えっ?!」
なんと、土の上で幼虫が変態していたのです。
蛹になっていました。
足の形が見える。
角のようなものも見える。
近くには脱皮した皮まである。
図鑑では何度も見てきた姿ですが、実物を見るのは初めて。
親子で大興奮でした。
「生きてた!」
という安心感と同時に、
「でも、土の上で蛹になって大丈夫なの?」
という新たな心配も。
さらに調べてみると、土の上で蛹になってしまった場合は、羽化がうまくいかないこともあるそうです。
そこで調べて、たどり着いたのが「人工蛹室」。
早速、子どもたちと動画を見ながら作ることにしました。
材料はトイレットペーパーの芯と濡らしたティッシュペーパー。
素手で蛹を触るのはよくないそうなので、小さなスコップでそっとすくい上げ、トイレットペーパーの芯の中へ。
垂直より少しだけ傾けてケースの中に設置しました。
蛹は刺激に弱いため、何度も観察することはできません。
それでも、
「ちゃんと羽化するかな?」
「無事に成虫になれるかな?」
と、毎日気になって仕方ありません。
そして我が家には、まだ他にもたくさんの幼虫たちがいます。
果たして何匹が無事に成虫になってくれるのでしょうか。
飼育初心者の我が家でも、うまく育てることができるのでしょうか。
今年の夏も、子どもたちと一緒に、たくさんのドキドキを味わえそうです。
<さいごに>
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