先日、夜の寝かしつけの際の一冊として、図書館で借りてきた絵本、
ちいさいきみとおおきいぼく
を読みました。
この絵本は、ちいさいオオカミと、おおきいオオカミの交流を描いた物語です。
見た目も性格も違う二匹ですが、一緒に過ごすうちに少しずつ心を通わせていきます。けれどある日、ちいさいオオカミは突然いなくなってしまいます。
おおきいオオカミは、来る日も来る日も待ち続けます。
雪が降る寒い日も、一本の木の下でじっと待ちながら――。
そして最後に、再会の瞬間が訪れる。
言葉は多くないのに、相手を想う気持ちや、寂しさ、優しさがじんわり伝わってくる絵本でした。
すると、まさかの展開が。
読み終えた後、小4の娘がいきなり泣き始めたのです。
本を読んで涙ぐむことが、これまで全くなかったわけではありませんが、ここまで感情が動いた様子を見るのは、なかなか珍しいことでした。
さらに、小1の息子も、読み終わったあと、なんだかいつもと違う表情をしていました。
まず娘に、 「どんな気持ちになったの?」 と聞いてみました。
すると、
「大きいオオカミがかわいそう。寂しかっただろうなって」
と言いながら、雪が降る寒い日に、一本の木の下で雪をかぶりながらも、ちいさいオオカミが来るのをじっと待っている場面を指さして、
「ここが泣ける」
と教えてくれました。
なるほど、確かに切ないシーンです。
相手を想って、ただ待ち続ける姿。
大人の私でも胸がぎゅっとなりました。
一方で、息子に感想を聞いてみると、また別の視点がありました。
「僕は、ちいさいオオカミのほうが、なんだかかわいそうな気がする」
「なんで?」
と聞くと、
「だって、大きいオオカミは木の色と同じような体の色をしてるから、ちいさいオオカミは見つけづらかっただろうなって。ちいさいオオカミのほうは水色だから、よく見えるけど、大きいオオカミのほうは探しづらそう」
と。
なるほど……!
私は完全に、 「待っている側の寂しさ」 に意識が向いていました。
でも息子は、 「探す側の大変さ」 を感じ取っていたのです。
同じ絵本を読んでも、見ている場所も、感じることも、こんなに違うんですね。
子どもの感性って、本当に面白い。
そして、子どもたちは、こちらが思っている以上に、絵や空気や表情から、たくさんのことを受け取っているのだなと感じました。
これからは絵本を読んだあとだけでなく、読みながらも、
「これ、どんな気持ちだと思う?」 「今、どう思った?」
と、もっと子どもたちの感じたことを聞いてみたいなと思いました。
絵本の感想を通して、その子らしい心の動きが見える時間。
それは、寝かしつけの時間の、思いがけない宝物なのかもしれません。
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