ある日の午後、年長の息子とふらっと近所の公園へ散歩に出かけました。
そこには、滑り台やアーチ状の登り場、そして上の台から降りられる上り棒がついた複合遊具があります。
小学生の娘と行くと、娘はひょいっと上の台から上り棒に股がり、そのままスルスルと降りていきます。
けれど息子はこれまで、怖くてその上り棒に触れたことすらありませんでした。
そう、怖がり屋さんなのです。
ところが、この日は少し様子が違いました。
「ママ、ちょっと僕を押さえててね」
そう言って、やってみる気持ちになったようで、私が軽くサポートすると、驚くほどスムーズに降りてこられたのです。
それだけでも十分すごいのに、本人の中で自信が芽生えたのか、
「次は僕、一人で降りられる気がする!」
とワクワクした表情で再び階段を上っていきました。
しかし、いざ上に立つと少し不安になったのか、
「やっぱり無理かな…ちょっとだけ持ってほしい」
と弱気な声。
そこで私は、「落ちたら支えられる位置にいるだけ」にして、あえて手は出さずに見守ることにしました。
すると息子は、しっかりと自分の力で上り棒につかまり、無事に一人で降りてくることができたのです。
着地した息子は、誇らしそうに満面の笑み。
ほんの小さなことかもしれませんが、つい最近まで挑戦すらしなかった姿を思うと、「成長ってこういう瞬間なんだな」と胸が熱くなりました。
子どもって、本当に毎日のように“できなかったこと”が“できること”に変わっていきます。
瞬きしている間にも、ぼんやりしている間にも、忙しい日常の合間にも、親が気づかないだけでたくさんの「できた」が積み重なっています。
だからこそ、できる限りその瞬間を目に焼き付けたい。
そして、子ども自身が誇りに思った「できた!」を、そばで一緒に喜んでいきたいと思いました。
<さいごに>
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